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かざりかんざし職人三浦のブログ

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波千鳥錺櫛

こちらは以前納めた歌舞伎で使われている櫛です。
今回手直しの依頼を受けたので紹介します。図柄は扇面に波千鳥の透かし彫り、
千鳥は半立体で扇面の上に乗っています。
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依頼は裏に板をはめ込む直しです。魚子(ななこ)地文の板を使い、奥行きに変化を出しました。 魚子(ななこ)とは魚卵の粒のことを差し、小円が密に置かれたようにみせる彫金技法のひとつ。
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舞台用の櫛は大きいです。この品物は左右180mmあり、前から見ると肉厚に見えるように枠が付いています。軽量化を考慮した作りです。
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裏板を被せた状態。一度仕上げた品物の手直しはなかなか手間がかかります。
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前から見た状態。魚子文様がコントラストを付け、奥行きが出たようになりました。
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客席から見た舞台では裏板に柄が入っていることなどまず見分けが付かないでしょう。
役者さんや床山さんのこだわりを受け止め、より良い品物を作ることが職人の努めだと思います。
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by kazarikanzashi | 2013-06-29 08:23 | 仕事場 | Comments(0)
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