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かざりかんざし職人三浦のブログ

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カテゴリ:仕事場( 135 )

かんざし製作(桜びら簪)その2

昨日の続き。
桜の花の花芯部分を作ります。
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薄い真鍮板を5mm程に切り、更に切鋏で切り目を入れます。
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筒状に丸め、花にはめ込んだ状態。雌しべを広げ花らしくなりました。
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各部品をロウ付けし、形を整えます。サンゴ玉を置いて完成時を確認。
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台座と足をロウ付けし、足にアクセントとなる彫金を入れます。
松ヤニの台に本体を固定し彫りを施します。
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花の下に月が見え隠れ、足の部分の彫りは月明かりが水面に映っているという見立て。
隠れて見えない部分に細工を施すのが錺の特徴。
錺が意味する物語を紐解いてみるのも楽しみのひとつです。
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by kazarikanzashi | 2012-05-14 09:00 | 仕事場 | Comments(2)

かんざし製作(桜びら簪)その1

仕事場から。
和楽4月号の表紙になった「桜びら簪」のご注文をいただいたので、製作工程を紹介します。
下絵を真鍮の板に張り付け、糸ノコで切り回した後の段階。
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使うパーツを完成時の形に置いてみました。単に平面の切り絵のような状態。
ここから生命を吹き込んでいきます。
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台座には月の透かし彫り、アクセントに梨地模様を入れます。
葉に葉脈の彫りを入れます。虫食いも表現し自然の風合いを出します。
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花に立体を出し再び完成時の形に置いてみました。
茎になる部分はいろんな細さの針金を使います。まだプラモデルのような状態。
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次に花の花芯部分を作り、彫金・ロウ付けの工程へと進めます。
続きはまた明日。。。
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by kazarikanzashi | 2012-05-13 09:19 | 仕事場 | Comments(0)

玉かんざし修理

先日の奥山で浅草の芸者さんから修理の依頼を受けました。
銀製品なので変色もしています。
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ご要望は耳かき部分を長くしたいとのこと。
耳かきのみを新規に製作します。
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銀の板から耳かき部分を切り回ししている工程。
厚みを出すため二枚重ねにロウ付けして作ります。
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首の部分になるパイプをロウ付けした状態。
耳かき状にたたいて反りを付けます。
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ここからヤスリで削り出し、滑らかな曲線を整形していきます。
簪にとって耳かきは飾りの次に重要な部分。
本体とのバランスを考え、長さ・大きさを決めます。
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整形後の状態や磨き工程をうっかり撮り忘れ・・・仕上がりました。
銀本来の輝きを取り戻し、生まれ変わりました。
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来週の三社祭で使いたいとの依頼でしたので急ぎの仕事でしたが、喜んでいただけたら幸いです。
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このように修理や修復などの仕事も受けております。
箪笥の中に眠っている簪が甦ります、是非ご一報を。
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by kazarikanzashi | 2012-05-09 09:44 | 仕事場 | Comments(0)

かんざし製作その2

夫婦玉簪の続きです。足先が整って次はロウ付け作業に入ります。
耐火煉瓦の上に並べロウを盛ったところ。
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まずは松葉の状態に足を付け、次に葉をロウ付けしていきます。
この簪は簡易的な作りのものなので葉は既製品のパーツを利用します。
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出来上がった時を想像しながら葉を一枚ずつ付けていきます。
ピンセットで部品を持ちバランスを見ながら付けます。
火を当て過ぎると解けてしまうので神経を使う工程。
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左右に葉が付きました。この後は先端に玉を挿す鋲を同じようにロウ付けします。
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ロウ付け後、薄めた硫酸液にしばらくつけ込み不純物を取り除きます。
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硫酸から取り出し洗浄後、足の根元と首部分を少し湾曲させます。
ここがポイント!ただの真っ直ぐな棒状では素っ気ないものになってしまいます。
程良くしならせることにより、艶っぽい品物となります。
この後はメッキを付けます。メッキだけは専門職なので外注加工します。
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by kazarikanzashi | 2012-04-22 18:17 | 仕事場 | Comments(0)

かんざし製作その1

私の仕事場を紹介します。
本来リビングのところに畳3枚を敷き日々かんざし作りをしています。
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たたき彫りをする金床。丸太の凹んでいる部分に花や葉の部品を置き金槌でたたいて膨らみを作ります。これも道具のひとつ。
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切り回しやヤスリがけをする作業台。糸ノコは長い物が切れるように懐を深くした自家製。
祖父・父と代々引き継いでいる大切な道具。
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ロウ付けの作業台。父は最近は簡単な作業しかやらなくなりましたが、二人並んで仕事をしています。奥に見えるのはガスバナーのコンプレッサー。現在市販のものは小さくて音も静かなものがありますが、まだまだ現役で頑張っています!空気圧が少なくなるとバタバタとすごい音を出し吸引し始めるのですが、私が生まれる前からある代物。この音を聞いて育って来ました。
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今日は夫婦玉簪の製作にかかっていました。珊瑚や天然石が二つ寄り添った姿を夫婦に見立てたのでしょう。昔からあるデザインです。
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甲丸(断面が蒲鉾形)と呼ぶ針金をヤスリがけします。
目が粗いものから目の細かいヤスリで足先を整えていきます。
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次はロウ付けの作業へと進みます。続きはまた後日。
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by kazarikanzashi | 2012-04-21 00:33 | 仕事場 | Comments(0)