半年以上もの長い公演を経てきた浅草平成中村座も本日で千穐楽となる。
今回も様々な体験やご縁があったと思い返す。
まずはお大尽席用の記念品を作らせていただいた、銀製の角切銀杏紋の根付けである。
今回は特別な品物なので長屋での販売はしなかったが、次回出展時には販売する予定。
長屋には2回出展したが、1回目は1月の寒い時期だった。
雨や雪も降り、待ち時間にはストーブの前で売店のお姉さんやお茶子さん達と震えていた。
2回目は5月の暑い程の陽気で気持ち良く過ごすことができた。
期間中は三社祭にも当たり芝居小屋付近には祭りのお囃子が聞こえ、演目中の「め組の喧嘩」
では最後に浅草の本物の神輿が登場する演出もあり、昨日は舞台で担ぐこともできた。
稽古中の舞台に上がらせていただいたことはあったが、本番に役者さん達と一緒の舞台に上がる
ことなど有り得ない体験をすることができた。
今回は勘太郎改め勘九郎襲名もあり、床山さんからの仕事で作らせていただいた角切銀杏紋の
平打ちが襲名披露の鏡獅子で着けられ、ポスターにも写っていたことも嬉しかった。
そして最後に、公演期間中に勘九郎丈襲名を記念して五軒長屋オリジナルメンバーから
楽屋のれんを贈らせていただいた。
扇子・江戸文字・手ぬぐい・かんざし・市松人形
今後も平成中村座公演の際には楽屋に下げていただくことになるだろう。
本日千穐楽!がんばってきます!!